2部作の映画「64-ロクヨン-」(瀬々敬久監督)の前編の初日舞台あいさつが7日、都内で行われ、主演の佐藤浩市(55)らが登壇した。配給の東宝は、全国各劇場の状況から、興収20億円突破は確実とみており、6月11日公開の後編と合わせ、40億円超えも視野に入ってきた。

 出演は男性ばかりの硬派な作品。佐藤は「こういうエンターテインメント作品に、たくさんの人に来ていただくのは、日本映画界では難しい」と話したが、満員の客席を見て感無量の表情。「本当にホッとしています。入っても入らなくても受け止めようと思っていました。やってきて良かったと心から思います」。

 佐藤をはじめ永瀬正敏、三浦友和、瑛太らの主役級の演技のぶつかり合いも話題で、綾野剛、坂口健太郎ら若手出演者のファンも引きつけているようだ。佐藤は「この映画の魅力をより多くの人に伝えてほしい」と後編につながる「口コミ」を呼び掛けていた。