シンガー・ソングライター平井堅(44)が8日、東京・国立代々木競技場第1体育館で、デビュー20周年ツアー「Ken Hirai 20th Anniversary Special!! Live Tour 2016」最終公演を行った。

 新曲のライブ初披露もあり、大歓声に包まれたファイナルとなった。

 母の日公演ということで、地元の母へ花を贈ったことも明かした。故郷の名前をタイトルにした「桔梗が丘」では「母が子を思う気持ちを想像しながら書きました」と話し、「母の日なので、母を思って聞いてほしい」と語りかけた。

 客席にバズーカでボールを放ち、受け取った人が好きな曲をリクエストできるコーナーでは「ベッキーさんがいたらぜひ受け取ってください」と呼び掛けて笑いを誘った。

 地元の三重で今月開催される「伊勢志摩サミット」応援ソングの「TIME」をライブ初披露した。「家から伊勢まで2時間かかるけど、家族5人で御座白浜(海水浴場)に遊びに行くのが楽しみだった」という家族のエピソードも紹介した。曲の裏テーマが「流れ」だとも語り、「生きていくことは流れること。どうせ流れるなら最後は柔らかな心にたどり着きたい」という思いを歌に乗せて届けた。

 「Strawberry Sex」では三代目J Soul Brothersでおなじみのランニングマンダンスや、EXILEの「Choo Choo Train」のフリを取り入れたダンスも披露。「KISS OF LIFE」では気球に乗り会場を周回し「つらい時は、この気球に乗った44歳のオッサンを思い出してください」と言って笑いを誘った。

 アンコールでは、40枚目のシングル「魔法って言っていいかな?」(来月22日発売)を熱唱。最後は観客の手拍子に合わせて、独唱で「キミはともだち」を歌い、「俺は幸せ者だ。どうも、ありがとう!」とマイクを置いて叫んだ。

 ツアーは全国5大都市で約8万人を動員した。この日の模様は22日午後8時からWOWOWで放送される。