落語家桂歌丸(79)が19日、日本テレビ系「news every.」に生出演し、22日の生放送を最後に引退する「笑点」(日曜午後5時半)の次期司会者について語った。

 後継者は番組内で発表される予定で、歌丸は「私は知ってます。知りたいという方は…」と、浴衣の袖を広げて「袖の下」を要求するポーズをし、スタジオを笑いに包んだ。

 番組では大喜利の登壇者から、歌丸にビデオメッセージを送った。次期司会の有力候補との呼び声もある三遊亭円楽は「逃げるなんてひきょうじゃないですか。そんな責任を僕に押しつけないでください」と、後任にやる気満々の姿勢。ところが歌丸は、「円楽は絶対、おやめください。この人がやると『笑点』が真っ黒になります」と、ジョークを交えて反対した。

 歌丸は円楽以外にも、後継者候補を1人1人、毒舌でぶった切った。三遊亭小遊三については「小遊三がやったら、スケベな番組になる。『おケツがどう』とか」、三遊亭好楽は「貧乏を売り物にしてるから、ちゃぶ台やら座布団やら、みんな売られちゃいますよ」。結局、自分のおめがねにかなう後継者はいないようだった。

 歌丸は66年の第1回放送から「笑点」に参加し、司会も10年、務めている。最後の放送を前に、「最後の司会ですからね。あっと思うようなことをやってやろうと思う。日本テレビがお手上げになるぐらい」と笑顔で意気込んだ。