動画「PPAP(ペンパイナッポーアッポーペン)」で知られる謎の中年男性キャラ、ピコ太郎の「PPAP」が1日、都内で発表された「現代用語の基礎知識選 2016ユーキャン新語・流行語大賞」のトップテンに選ばれた。ピコ太郎はこの日、撮影があったため発表・表彰式を欠席し、電話で“生乱入”。「は~い、私は千葉県出身のシンガー・ソングライター、ピコ太郎と申します」とあいさつした。

 トップテンに選ばれた感想を聞かれると「私の『神ってる』でしたっけ?」とボケて、司会の生島ヒロシから「『神って』ませんよ」と失笑を買った。「間違った、PPAPですよね! これは、もう本当にありがたまきなみと言わざるを得ません」と歌手の玉置成実の名前に引っかけたジョークを飛ばしたが、いまいち受けなかった。生島から「必ず何か(ギャグを)くっつけてきますね」と突っ込まれると「分析されると恥ずかしいです」と照れた。

 動画の再生回数が6億回と紹介されると「もうちょっといってるみたいなこと、私の耳たぶに入ってきていますけど。世界の中で1番予想していないのが自分でございます」とアピールした。

 生島から「PPAPを電話で生披露してほしい」とリクエストされると「うまくできればいいんですが…」と生披露したものの、歌と会場の音楽が全然、合っていなかった。ピコ太郎自身「(電話なので音楽が)全然、聞こえないので、音と合ってないと思うんですけど…こっちで踊ってま~す」と不安を吐露。歌った後「軽~く事故ってると思うんですが。『事故ってる』は流行語にノミネートされていますか?」と『神ってる』を意識したらしきジョークを飛ばした。

 PPAPが、世界各国で人気を集めていることについては「(海外の観客が)ものすごい熱狂ぶりで、本当に聴いて応援してくれているんだということを、ようやく実感できた感じ」と胸を張った。「ハリウッドスターのような歓迎ですね」と聞かれると「いや、もう…本当に、自分でもキアヌ・リーブスかな? と思うくらい系統が近いと思ってはいる」とアピールを繰り返した。

 この日の撮影場所について「海外ですか?」と聞かれると「今は思いっきり都内です。結構。ちゃんとすごい重要な仕事をしておりまして。本当に今、ありがたいことに、なかなか手足頭が何となく小刻みに震えるくらい、忙しくさせていただいております」と多忙ぶりを強調。生島から「撮影を抜けて10分程度、来てくれることを、みんな期待しているんですけど」と言われると、ピコ太郎は「そこら辺の詳しくは、エイベックスに聞いて下さい」と、欠席した“不義理”を所属レーベルになすりつけて電話を切った。