右大腿(だいたい)骨頸部(けいぶ)の骨折からスピード回復し、仕事復帰していた研ナオコ(63)が8日、大阪・フェスティバルホールで、「小椋佳トリビュート・コンサート」に出演し、ステージ復帰も果たした。負傷舞台で主演していた梅沢富美男(66)も出演しており、研が梅沢に「足、ひっかけないでね」と告げて歌のバトンを渡すなど、即興漫才のようなトークでも客席をわかせた。

 公演は、かつて生前葬を行った小椋佳氏(73)をしのぶ形式で、出演者が順次、小椋氏の楽曲を歌い、最後に小椋氏本人が歌を披露するステージだった。

 後半の先頭で登場した研は「浅田真央です」とボケながら姿を見せ「この日に合わせたかのように体調が元に戻っています」とあいさつ。「泣かせて」に続き「シクラメンのかほり」も歌い、次の歌手だった梅沢を「私をこんなにした犯人」と紹介し、呼び込んだ。

 梅沢も「研ナオコ様」を連呼しつつも「犯人じゃない。何もしてませんから」と言いつつも、ふざけトークに呼応。小椋氏を“しのぶ”内容のステージに、研が「これ、じゃあ(実際に)小椋さんが死んだら、私たち、もうかりますね」と言うと、梅沢も「そうだね」。悪ノリのトークで客席から笑いを奪った。

 あげくに、ステージから去り際、梅沢に歌唱のバトンを渡す際には、研が「足、ひっかけないでね」と口走り、さらに場内をわかせていた。

 研は、3月21日に山梨県内で、梅沢との舞台公演中に、バランスを崩して転倒。右大腿(だいたい)骨頸部(けいぶ)の骨折で、全治3カ月と診断。同27日に都内の病院で手術を受けた。「人工骨頭置換術」を行ったが、術後2日からリハビリを開始。全治3カ月のはずが、驚異的な回復力で、手術からわずか1カ月だった先月28日に復帰会見を開き、仕事を再開していた。