覚せい剤取締法違反罪で追起訴された女優酒井法子被告(38)が、奄美大島での覚せい剤使用について「家族旅行なので覚せい剤を持って行かないと夫と約束したが、夫が音楽イベント会場で覚せい剤と吸引道具を拾い、やってしまった」と供述していることが11日、警視庁への取材で分かった。

 組織犯罪対策5課によると、酒井被告は当初否認していたが、8月31日になって奄美大島での使用を認め「家族への思いがあり、言えなかった」と供述している。

 最初に覚せい剤を吸ったのは「夫に勧められた3、4年前で昨年夏からは、自宅や千葉県の別荘で月に1、2回、覚せい剤をあぶって使った」「疲れが飛んで、気分がすっきりした」とも供述。約1カ月間の取り調べには淡々と応じ、禁断症状はなかったという。

 携帯電話を持っていなかったことについては「自宅で自分の携帯の液晶画面が映らなくなったため(契約者情報を記録した)ICカードだけ抜き去った。逃走中は長男の携帯電話にカードを入れて使ったが、衛星利用測位システム(GPS)で居場所が特定されると思い、新宿で携帯だけ捨てた」と供述。その後、継母の携帯にカードを入れて使った際、山梨県で電波をキャッチされた。

 酒井被告は出頭時、携帯電話もカードも持たず「カードはズボンのポケットに入れていてなくした」と供述。警視庁の自宅の捜索では、酒井被告の携帯電話は見つかっていない。

 [2009年9月11日21時51分]ソーシャルブックマーク