演歌歌手小林幸子(57)が26日、東日本大震災で被災した岩手県大槌町と陸前高田市を訪れた。

 小林は04年に起きた新潟県中越地震の時にボランティアとして協力いただいた人たちへの恩返しとして、約250人が避難生活をしている大槌高で炊き出しを行った。

 会場に入ると小林は「ずっとずっと気になっていました」と涙ぐみ、避難者を前に「新潟地震のときに助けてくれた恩返しと思って来ました」と思いを語った。そして、大ヒット曲の「おもいで酒」と「雪椿」を披露した。

 今回の炊き出しは、6年前に新潟中越地震で被災した旧山古志村(現長岡市)のスタッフ17人も協力。小林は、大型バスとライトバン3台で約500キロ以上の道のりを約7時間かけて駆け付けた。前日は、新潟県長岡市に所有する「幸子田」で田植えを行った。秋には、収穫して「復興米」として被災地に送る予定もあるという。