リリー・フランキー(50)と樹木希林(70)が6日、映画「そして父になる」の是枝裕和監督によるティーチインイベントに参加した。樹木はリリーの演技について「悪役も自然にやれる。素人でもこういう(演技のうまい)人が出てくると本物の俳優は困るし、同性だとどうしようもない。どうして出てこられるようになったの、あなた?」と絶賛。リリーは恐縮したように苦笑いした。

 さらに樹木は是枝監督にも、「遠く(のロケ現場)まで呼ばれた割にカットしている」などと突っ込んだ。そして英国で映画を見た娘の内田也哉子から「分かりやすい構成で、お客さんがよく分かって見ていてビックリした。子どものウソのない芝居を引き出すのがすごい。でもお母さんの役はイロハくらいで…粘土でしょ」と言われたと明かし、冗談交じりに「さらに大きな監督になられるでしょうけど、どうか声を掛けないでください」と言った。08年「歩いても

 歩いても」11年「奇跡」などに出演する“常連”の樹木からの厳しい突っ込みに、是枝監督も「ちょうど希林さんで当て書きで(台本を)書いてました」と笑った。

 この日のイベント内で、配給のGAGAから、前日5日までの観客動員が250万1677人、興行収入(興収)が29億1458万5900円を記録したと発表された。この日、イベント開始まで観客と一緒に映画を見た樹木が「いい映画に仕上がって、いい興行収入で」と言うと、リリーは「生臭い話を…」と笑いながら切り返した。