佐村河内守氏による作曲者偽装問題で、NHKの石田研一放送総局長は20日の定例記者会見で「結果として、作曲していないことを事前にチェックできず、番組の作り手として大変重く受け止めている」と述べ、あらためて謝罪した。

 NHKは昨年3月、佐村河内氏を取材したNHKスペシャル「魂の旋律~音を失った作曲家~」を放送した。NHK側は、この問題が発覚した今年2月5日前後に佐村河内氏と面会し、作曲はしていなかったことを聞いたという。

 石田総局長は詳細について「調査中」とした上で「実際に作曲の場面を撮らせてくれと要求したが、譜面を書くのは神聖なものだということで、映像でとらえられなかった」などと説明した。検証番組については調査を進めた上で検討する。