7人組アイドルグループ「アップアップガールズ(仮)」が1日、悲願だった東京・中野サンプラザでコンサートを開催し、初の全国ツアーを終えた。代表曲「アッパーカット!」や7月1日に発売される新曲「全力!Pump

 UP!!」など20曲を2200人の前で歌った。

 憧れの場所での公演に仙石みなみ(23)は、喜びを爆発させた。「今日は私たちが目指していた中野サンプラザで、満員の皆さんと一緒に大暴れしていきたいと思います。みんな付いて来てください」。

 空手が得意の佐保明梨(18)は「すごい気合が入ってるので」と胴着で登壇。木製バット2本を、右足でへし折った。その後「今日は中野サンプラザも破壊していきたいと思います」と絶叫した。

 佐藤綾乃(19)は「今日はのどがどうなってもいいと思ってるので、声がかれるぐらい皆さんに全力でぶつかっていきたいと思っております」と語った。

 苦難と屈辱を乗り越えた末の晴れ舞台だった。「アップアップガールズ(仮)」は、04年からハロプロエッグとして研修を続けながらも、ハロー!プロジェクトになれなかったメンバーが寄せ集まって11年に結成。最初はオリジナルの曲すら持てず、実質的にクビとなったハロプロの曲をカバーして歌っていた。お金の問題でスタジオが借りられず、会議室でレッスンをしたこともあった。結成されてから苦節3年。小さなライブハウスなどで地道な活動を続け、初のホールライブに至った。

 森咲樹(20)は感慨深げに話した。「楽しかったこともたくさんあったけど、つらいこともたくさんあった。普通に大学生やって就職活動する人生もありかなと思った時もあった。だけどハロプロの先輩が武道館でライブやってるの見て、ここに立たなきゃ思った。私はこれからも夢を追いかけ続けます」。

 新井愛瞳は(まなみ=16)は時折、声を詰まらせながら「みなさんの笑顔が見たいから、ステージに立つことができます」と感謝した。

 アンコールでは、今後の公演スケジュールなどが発表された中で「富士山頂頂上決戦(仮)」と銘打ち、今年夏に富士山の山頂付近でライブをすることも発表された。具体的な日時や会場の詳細については未定。