女優岸恵子(81)が27日、東京・TOHOシネマズ日本橋で、「新・午前十時の映画祭」の上映を記念したトークショーに出席し、汚れ役での映画出演を希望した。

 「私の出る映画は、日本ではもうないでしょうけど、ちょっとバカみたいな女をやってみたい。バカに見せているくせに、ズルくて万引をしてみたり。泥棒とか万引、人殺し役は平気。権力にこびたり、自分に合わない役はやりません」。作家としても活動している岸は、「いつか(著作の)『わりなき恋』を映画化したいと思っている」と打ち明けた。今イベントでは、岸の主演作「細雪」(83年)を含む25作品が各地で上映される。