第23回日本映画批評家大賞が28日、都内で行われ、女優で歌手の大原桜子(18)が新人賞(小森和子賞)を受賞した。

 昨年の「カノジョは嘘を愛しすぎてる」で映画デビューを果たしたばかりで、賞の受賞も初めて。「日本映画の役に立てるよう、いろいろな髪形、顔、体形、声…色とりどりの桜を咲かせるような桜子になりたい。(賞は)一生の宝物でこんな幸せはありません」と涙した。

 また12年12月にくも膜下出血が発覚後、2度の手術をへて2月に復帰した星野源(33)も新人賞(南俊子賞)を受賞。「(病気の際)この後、どうなっていくのか、夢はあきらめなきゃ、と思った。絶望の後に、すごくうれしいことがある。(映画の)本数が少ないので、もっといろいろな映画に出たい」と意欲を見せた。

 この日は松田龍平(30)が「舟を編む」で、合計9つ目となる主演男優賞を獲得。またダイヤモンド大賞(淀川長治賞)受賞の有馬稲子(82)は、1週間前にのどのポリープを手術したため出席したが、コメントは代読となった。