テレビ東京が10月から昼ドラ戦争に参戦する。24日、島田昌幸社長(63)が都内で行われた定例会見で発表した。詳細は検討中としたが、月曜から金曜の5日間の帯番組で、昼の時間帯に現代劇を放送するという。同局は現在、午前11時台後半から午後3時台まで海外ドラマや映画を放送しているが、昼の時間帯にオリジナルの新ドラマを放送するのは初めてだという。

 同局は、水曜午後9時に2時間ドラマ「水曜ミステリー」、金曜午後8時に時代劇、深夜にも「ドラマ24」などを放送している。今月から水曜午後7時に子供向けに「ケータイ捜査官7」もスタートさせ、ドラマに力を注ぐ姿勢を示している。これまでは夜のドラマばかりだったが、島田社長は「全日帯(午前6時から深夜0時)の視聴率アップが狙い」とし、積極的に同時間帯の番組開発を行う姿勢を示した。

 昼ドラは、TBS系で、午後1時の「愛の劇場」と同1時30分の「ドラマ30」の2枠、フジテレビ系でも同1時30分から1作品を放送している。主婦層をターゲットにした愛憎劇や家族の物語が中心だ。島田社長は内容について「さわやかなものを期待している」。既存ライバルに立ち向かうため、イケメンを起用した作品などで差別化を図る可能性もある。