緒形拳さん、肝臓がん闘病中に急死
俳優緒形拳(おがた・けん=本名・緒形明伸)さんが5日夜、急死していたことが6日、分かった。71歳だった。死因などは不明。数年前からがんを患っていたとの情報もある。58年に新国劇入りし、故辰巳柳太郎さんに師事。重厚な演技で65年NHK大河ドラマ「太閤記」で秀吉役に抜てきされて以降、多くの映画、ドラマに出演。ドラマの最新作も放送開始直前の悲報だった。
緒形さんの親しい関係者によると、5日の夜に急死したとの連絡が来たという。詳しい死因は不明だ。また、別の関係者によると、緒形さんは以前から肝臓がん患っており、がんが全身に転移していたとの情報もある。しかし、緒形さんはがんの闘病中であることを周囲には明らかにしていなかった。今月9日スタートの倉本聡さん脚本のドラマ、フジテレビ「風のガーデン」に、主演の中井貴一の父親役で出演。北海道・富良野での収録にも精力的に参加しており、先月30日に都内で行われた、同ドラマの制作発表にも出席していた。
緒形さんは昨年末に腰椎(つい)を圧迫骨折していた。関係者によると、脳神経外科でセメントで骨を固定する手術を受け、1月12日に退院した。今年1月25日に行われ、声優を務めた映画「ライラの冒険 黄金の羅針盤」の会見には元気に出席し。その際には「もう大丈夫です」と笑顔で語っていた。
その際には、激痛は昨秋から始まったと話し「疲れがたまっていたのでしょう。今はリハビリの最中です」と自宅付近を散歩などしていると語り、「ゆっくり治します」と焦らず完全復帰を目指すなどと話していた。
先月には、富良野で行われたフジテレビ「風のガーデン」の制作発表に、倉本さんや、共演者の中井貴一らと出席。報道陣らにも元気に対応していた。
緒形さんは高校時代に新国劇にあこがれ、俳優になることを決意。58年に新国劇に入り、故辰巳柳太郎さんに師事した。65年のNHK大河ドラマ「太閤記」で秀吉役に抜てきされ、評判の演技をみせた。以後、映画、テレビドラマに数多く出演するようになり、演技派俳優として認知されるようになった。75年に新国劇を退団。映画「復讐するは我にあり」などに主演。各映画賞で主演男優賞を受賞した。緒形直人も俳優。
[2008年10月7日13時21分 紙面から]
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