女優新垣結衣(21)が7日、横浜市内でソニー・ウォークマンのCM撮影イベントを行った。この撮影に参加した3000人の中高生が、帰ろうとする新垣を間近で一目見ようと殺到。大事故寸前となった。幸いにも負傷者は出ず、新垣も無事だったが、圧倒的なガッキー人気を、改めて証明する“大パニック”だった。

 夕日がさす港町・横浜が、興奮のるつぼと化した。MONGOL800の「小さな恋のうた」を、通しで3回歌った新垣が帰ろうとすると、撮影に参加した中高生らが自主的に、新垣の乗る車への帰り道を作った。警備員8人で道を作る予定だったが、その必要もなくスムーズに戻れるはずだった。

 ところが、新垣が車に近づくにつれ、興奮が高まった中高生が「ガッキー」コールを連呼し、新垣を取り囲んだ。「元の場所に戻って」という係員の指示を無視。押し寄せる人の波に押しつぶされそうになった新垣だったが、何とか警備員にガードされて車に避難。その中で足を踏まれた女子学生がいたが、痛みではなく新垣を近くで見た喜びで泣きだした。混乱を極めたため、イベントの最後に予定されていたメディア用のフォトセッションが中止となった。

 とはいえ、イベント自体は、感動的だった。3000人と声を1つにして歌った新垣は「3000人の歌声ってすごい。泣きそう」と感激。終了間際に偶然、曲技飛行チーム・ブルーインパルスの戦闘機6機が上空を飛び、飛行機雲ができると「すごい」と言って泣きだした。それだけに終了間際のパニックだけが水を差してしまった。ただ、新垣はイベント後も「一生、忘れることのない思い出になりました」と喜んでいたという。

 [2009年11月8日9時26分

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