警視庁保安課などは3日までに、売春防止法違反(周旋)の疑いで、東京都目黒区、派遣型売春クラブ経営松下道則容疑者(31)と、共同経営者の川崎市高津区、南徹容疑者(32)ら店側関係者13人を逮捕した。南容疑者は元音楽プロデューサー。保護責任者遺棄致死罪などに問われている元俳優押尾学被告(32)率いる音楽集団LIVのメンバーとして、キーボードなどを担当し、同被告と一緒に活動した時期もあった。LIVには「押尾学作詞、南徹作曲」の歌が複数あるほどの関係だった。

 警視庁によると、松下容疑者らは「イノセント」「ホワイトラブ」などの名前で売春クラブを経営。「芸能プロダクション直営店」などとうたってサイトや風俗誌などで宣伝していた。女性は約200人在籍し、登録会員は計約2万7000人。2年間で約10億4200万円の売り上げがあったという。警視庁は「都内最大級の派遣型売春クラブ」としている。中には2時間で55万円を支払った客もいたという。

 逮捕容疑は3月18日から5月23日にかけ、渋谷区内のホテルに元キャンペーンガールの女性らを派遣し、3万5000円から5万円で埼玉県新座市の男性公務員(35)ら4人に売春させた疑い。いずれも容疑を認めているという。

 [2010年6月4日9時22分

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