オリコンの年間ランキング2010が19日、発表され、嵐が総売上金額のアーティスト別トータルセールス部門で1位を獲得するなど、今年のアーティスト最多の7冠を達成した。アルバム部門は今年唯一のミリオンを達成。シングル部門では史上初となる全6曲がトップ10入りした。また、同部門には嵐のほか、AKB48の4曲がランクイン。2組の男女人気アーティストでトップ10を占拠した。

 嵐が1位を獲得したのは、「アーティスト別トータルセールス」「アーティスト別シングル売上金額」「作品別アルバム売り上げ枚数」「同売上金額」「作品別ミュージックDVD売り上げ枚数」「同売上金額」「アーティスト別ミュージックDVD売上金額」の7部門。昨年の4冠を大きく上回った。

 数々の快挙も達成した。シングル部門では、今年発売した全6曲トップ10入り。これまでの年間最多記録は、ピンク・レディー(77、78年)、光GENJI(88年)、嵐(09)の4作同時トップ10入りで、一気に記録を塗り替えた。

 8月に発売した2年ぶりのオリジナルアルバム「僕の見ている風景」は今年唯一のミリオンを達成。総売り上げ金額の「アーティスト別トータルセールス」では昨年の144億6000万円を大きく上回る171億6000万円。2年連続1位を獲得した。嵐としてもデビュー以来最高金額だが、男性アーティストの同部門2年連続受賞は、74、75年の井上陽水以来、35年ぶりの快挙となった。

 2010年、嵐の勢いはさらに増した。史上初となる国立競技場4日間公演を開催。年末のNHK紅白歌合戦では、白組司会者に抜てきされた。また、外国人観光客を誘致する観光立国ナビゲーターに就任したほか、JALでは、嵐の顔がペイントされた「嵐JET」が就航。ミュージックシーン以外でも、活躍の幅がさらに広がった。

 松本潤(27)は「今年もたくさんの方々に支えられて、とても充実した1年になりました。年末にすてきなニュースを聞くことができましたこと、とても幸せです。これからも僕ら自身、音楽を楽しんでいきたいと思います。ありがとうございました」と7冠獲得を喜んでいる。

 [2010年12月20日7時58分

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