AKB48が2月16日にリリースした新曲「桜の木になろう」が、オリコンの14日付週間シングルランキングで売り上げ102・2万枚に達し、前々作「Beginner」の102万枚を早くも抜いた。同グループの最高セールス記録で、発売3週目でのミリオン達成は、女性グループとしては同ランキング44年目で最速記録となった。

 これまでの同記録は、4週目でミリオン達成した以下の4曲が保持していた。SPEEDが97年10月にリリースした「WHITE

 LOVE」、98年2月の「my

 graduation」、同10月の「ALL

 MY

 TRUE

 LOVE」、モーニング娘。が00年1月にリリースした「恋のダンスサイト」。いずれも今もカラオケで歌われるヒットナンバーだが、勢いに乗るAKB48が、それらの歴史を塗り替えた。

 登場3週以内でのミリオン達成も、2週目で突破した03年3月リリースのSMAP「世界に一つだけの花」以来、8年ぶりの快挙だ。「Beginner」は、リリースから13週目の今年1月31日付で同グループ初のミリオンとなったが、今回はそれを大幅に上回るスピード達成となった。同一年2作のミリオン達成は、01年の桑田佳祐(「波乗りジョニー」「白い恋人達」)以来10年ぶりと、記録ずくめだ。

 中心メンバーの大島優子(22)は5日にさいたまスーパーアリーナでの「桜の木になろう」発売記念握手会で、2万人を超えるファンに向けて「オリコンチャートで1位を獲得できました。ミリオンも達成しました」と報告。またこの日、NHKの春の新番組をPRする「チームぴちぴちNHK」の結成発表会見後も「私たちも驚きました。変わらず、謙虚にやっていかないといけないと思います」とコメントした。09年10月21日リリースの「RIVER」以降、7作連続での同1位。AKB48人気はとどまることを知らない。