TOKIO松岡昌宏(34)が19日、東日本大震災の影響を受けた日本テレビ系「ザ!鉄腕!DASH!!」の人気コーナー「DASH村」の存続を強く願った。この日、川崎市内の同局スタジオで主演する連続ドラマ「高校生レストラン」(5月7日スタート、土曜午後9時)の会見後、「ウチだけの問題じゃないけど、世話になっていた場所。すごい時間がかかるけど、続けないといけないと思っています」と語った。

 DASH村の場所は公表されていないが、福島第1原発から半径20~30キロ圏内の屋内退避対象地域にあるとされる。村に住んでいた犬、ヤギ、ヒツジ、アイガモは群馬県に、村人らもすでに各自避難を済ませた。

 震災以降、コーナーは別の場所で農業研修を行う形で継続中。村で撮影は行われていない。松岡は「原発の圏内に入っているのは知っていたけど、村に行きたくてしょうがなかった。でも今行って、邪魔するわけにもいかない。何もできないのがもどかしい」と、はがゆい思いを吐露した。

 村を造って農作業や動物を飼育するDASH村が開始したのは00年。「DASH村は第2の故郷。みんな親戚みたいなものだよ。テレビに映っていない人でも、例えばご飯を作ってくれたり、漬物を持たせてくれたりと本当に良くしてもらいました」。TOKIOメンバー全員で10年以上も携わってきただけに、思い入れは深い。

 コーナー継続の可能性は高いものの、原発問題の長期化で、同じ場所での村の存続は見えない状況が続く。「復興には時間がかかると思うけど、TOKIOだからこそ、やらなきゃいけないと思っています」。第2の故郷の復興に、本気で取り組むつもりだ。【近藤由美子】