映画「七人の刑事」などを手掛けた元映画監督の大槻義一さん(84)と妻千枝子さん(84)が、東京都新宿区新宿4丁目の自宅マンションの一室で、ともに死亡していたことが17日、分かった。

 警視庁四谷署によると、16日午後11時10分ごろ、同署職員や大槻さんの弟らが、2人がリビングの床に倒れているところを発見したという。大槻さんは横を向いて血を吐いており、倒れたときに打ったとみられる傷があった。千枝子さんはうつぶせで倒れていた。

 大槻さん宅には週3回介護ヘルパーが訪れ大槻さんを入浴させており、12日に訪れた時は2人とも元気だったが、15日以降連絡が取れなくなったため介護会社が警察に届け出た。2人はパジャマ姿で、テーブルを挟むように倒れていた。同署は病死の疑いがあるとみて司法解剖し、死因を詳しく調べるという。