テレビ朝日系で4月1日から放送されるアニメ「聖闘士星矢Ω(オメガ)」(日曜午前6時半)が、世界進出することが12日分かった。第1弾として30日深夜1時から東京・新宿バルト9で試写イベント「SEIYA

 NIGHT~聖闘士星矢ワールドプレミア(仮称)」を開催し、大阪、フランス、ブラジル、韓国、台湾などでライブビューイングを実施。また英国、ドイツ、スペインなど全世界30カ国以上で放送する方向で調整が進められている。

 「聖闘士星矢Ω」は、85年12月から週刊少年ジャンプで連載され、テレビ朝日系でアニメが86年10月から全114話放送された、車田正美氏(58)原作「聖闘士星矢」の、約四半世紀ぶりのオリジナル新作だ。

 ペガサス座の聖闘士・光牙(こうが)が、女神アテナをさらい新世界の樹立をたくらむマルス打倒を目指す物語で、前作の主人公星矢も伝説の黄金聖闘士として1話から登場する。

 制作の東映アニメーション関係者は「『聖闘士星矢』は現在でも世界中で人気があり、『Ω』も初めから全世界を狙っていける、数少ないタイトルだと考えています。イベントは世界進出の皮切りで、従来のファンはもちろん、新しい層も獲得できるよう動きだしています」と明かした。

 また全編フルCGで、初代の魅力を最大限に描き出す映画「聖闘士星矢

 SAINT

 SEIYA(仮)」も13年公開に向け製作が進んでおり、「聖闘士星矢」から目が離せない。

 ◆聖闘士星矢

 グラード財団・城戸光政により世界各地に送られた少年100人のうち、星矢を含む10人が星座を模したよろい「聖衣」を獲得し聖闘士となった。ペガサス座の青銅聖闘士となった星矢は、城戸の孫で女神アテネの化身・沙織を襲ったギリシャ教皇が悪の根源と知り、最強の黄金聖闘士を倒し教皇を打倒。その後も海皇ポセイドン、冥王ハーデスと激闘を演じた。累計発行部数2000万超。アニメの平均視聴率は9・4%、最高視聴率は13・2%。80年代の日本を代表するアニメとなった。