TOKIO長瀬智也(34)が来年1月期の日本テレビ系連続ドラマ「泣くな、はらちゃん」(土曜午後9時)に主演することが18日、分かった。ファンタジックな要素が盛り込まれたラブストーリーで、恋する女性のために奮闘する主人公を演じる。連ドラ主演は約2年半ぶりになる。

 ドラマは漫画の世界で生きる主人公、はらちゃん(長瀬)が人間の姿になって現実世界に飛び出し、現実を知りながら、恋する女性のために愚直なまでに奮闘するラブストーリー。NHK連続テレビ小説「ちゅらさん」などで知られる脚本家、岡田恵和氏が書き下ろしたオリジナル作品。脚本は長瀬を主人公と想定して、書き下ろされた。

 漫画の世界と現実の世界が交錯するファンタジックな要素が盛り込まれるだけに、難易度が高いラブストーリーになる。河野英裕プロデューサーは「長瀬さんは日常とファンタジーが共存できる俳優。どんなバカをやっても、マジやっても、フィクションをフィクションとして体現できます」と成功を確信している。長瀬の連ドラ主演は、10年7月期TBS系「うぬぼれ刑事」以来約2年半ぶり。積極的にアイデアを出すなど、かなり気合が入っている。演じるはらちゃんのヘアスタイルや衣装は、企画書や台本を読んだ長瀬自身が考案した。

 「こんな感じでいきたい」と、はらちゃんをイメージした洋服の写真を制作側に渡したという。河野氏は「はらちゃんはまっすぐで純粋で、でもバカなヒーロー。今の時代にはおかしなスタイルで、かっこいいとはとても言えないスタイルを見た時、長瀬さんの覚悟にグッときて、全面的に取り入れさせてもらいました」。赤と白のボーダーシャツ、赤のスタジャン、ジーンズにスニーカーという、はらちゃんの基本スタイルを作り上げた。

 長瀬は「(はらちゃんが恋する)越前さんが日ごろのストレスを漫画にぶつけて描いているように、2年間ためてきた芝居に対する思いをこのドラマにぶつけていきます!」と意気込んでいる。