34年連続34回目のNHK紅白歌合戦出場を逃した演歌歌手小林幸子(59)が今日30日、医療関係会社社長の夫林明男氏らと出国する。34年ぶりの紅白のない年末年始を、遠く離れたオーストリアで夫婦水入らずで過ごす。

 NHKから今年の紅白出場歌手の発表があったのが11月26日だった。4月に個人事務所「幸子プロモーション」の女性社長ら2人を解任する騒動で逆風が吹き荒れた。それでも自主レーベルを立ち上げ、新曲「茨(いばら)の木」を発売するなどして、紅白出場に望みをかけてきた。落選が決まると「とても残念ですが、何があっても、前に進み続けていきます」とコメントを出した。

 当初は「国内の温泉でゆっくりしようか」「(親しかった)いかりや長介さんにすすめられていたアフリカを旅行しようか」と考えたが、林氏の仕事の都合もあり、欧州に落ち着いたという。小林は「紅白発表後、はれ物を触るように接する方が多かったですが、残念ではありますが、私はもうサッパリしています。ヨーロッパで紅白は見られるかな?

 楽しみです」と話した。

 オーストリアでは音楽の都ウィーンや、北のローマと言われるザルツブルクなどに滞在。ザルツブルクでは作曲家モーツァルトの生家や、映画「サウンド・オブ・ミュージック」の舞台となったミラベル庭園などを訪れ、デビュー50周年の13年へ英気を養う。