韓国の大手プロダクション「SMエンターテインメント」に所属する東方神起、SUPER

 JUNIORらによる音楽イベント「SMTOWN

 LIVE

 WORLD

 TOUR

 3」が27日、東京ドームで開催された。昨年8月の同所開催以来1年2カ月ぶり、4回目の日本公演。世界基準で活躍中の10組46人が競い合うようにパフォーマンスを披露。前日26日と合わせ2公演で10万人が熱狂した。

 5万人の大歓迎に、SUPER

 JUNIORヒチョル(30)はしきりに照れた。「お久しぶり!

 僕は誰?」「キム・ヒチョ~ル」。客席との掛け合いを楽しむと「ありがとうございます」とあいさつした。メンバーと固く抱き合い、2年8カ月ぶりとなる日本のステージをかみしめた。

 11年9月に入隊し、今年8月に除隊した。9月に埼玉で行われたファンイベントで元気な姿を見せたが、日本でのライブ出演は今回が除隊後初めて。この日はヒチョルがスクリーンに映し出されるたびに大歓声が上がった。

 「SMTOWN

 LIVE」は08年8月に韓国・ソウルでスタートした。1年目はアジア圏での開催にとどまったが、その2年後の「WORLD

 TOUR

 2」ではロサンゼルス、パリに続き、音楽の殿堂とも言われるニューヨークのマジソンスクエアガーデンで初開催。各会場は満員の盛況で、K-POPの勢いが欧米にも確実に届いていることを証明した。

 今月19日、北京五輪のメーンスタジアムだった国家体育場(通称鳥の巣)で海外アーティストとして過去最多クラスとなる7万人を動員。通算観客動員数は86万人を超えた。08年から毎年開催されており、来年も開催されれば100万人突破は確実。世界規模のスケールを誇る音楽イベントに成長している。

 今回の日本公演10万枚のチケットにも60万通を超える応募が殺到した。幸運にもチケットを手にしたファンの多くは、各アーティストのイメージカラーのペンライトを持参。SJの出演時は青、東方神起が登場すればドームは赤一色に染め上げられるなど客席の「色」が、めまぐるしく変わった。日本国内におけるK-POPブームがやや落ち着きを見せる中、SMTOWNは以前と変わらず、熱いファンに支えられている。【今西孝江】