【台北9日=小林千穂】女優長沢まさみ(26)が初の海外会見で、台湾を熱狂、爆笑させた。主演する台湾の連続ドラマ「ショコラ」が10日から放送されるのを前に、会見に出席した長沢は、約200人の前で流ちょうな北京語や台湾語のスラング(俗語)を披露。前日の台北入り時にも、空港に報道陣100人以上が集まり、「長澤雅美(チャンザー・ヤーメイ=長沢の台湾読み)」を歓迎した。10、11日もイベントなどに出席する。
長沢の笑顔は、台湾もとりこにした。青いノースリーブ、ミニスカートで登場し「長沢まさみです。台湾に来ることができてとてもうれしいです」と北京語であいさつすると、会場から一斉に拍手が起こった。
一昨年から昨年にかけ約4カ月、台北に長期滞在し撮影をしていただけに、流ちょうだった。撮影終了から1年たったが、北京語は忘れていなかった。長沢は「セリフは丸暗記した」と謙遜したが、司会者は「本当に丸暗記しただけ?」。丸暗記では出せない発音だったからだ。
実際は、共演者とのやりとりや生活する中で、北京語が上達していった。ラン・ジェンロンら共演者も「毎日プレッシャーだったと思う。ヤーメイちゃんは本当にすごい」などと、長沢の奮闘を絶賛した。
会見で一番笑いを取ったのも長沢だった。マー・ルーロンらベテラン俳優から北京語だけではなく、日常会話で用いられる台湾語も教わったという長沢は、満面の笑みで教えられた言葉「カオヤオ」を発した。「うるせぇ、うっとうしい」というスラングだったため、報道陣から大きな笑いが起こった。長沢は「悪い言葉を吹き込まれるから、言っていいのか迷っちゃう」と照れ笑いしていた。
会見終了後、出演者を囲んでさらに質疑応答が続いたが、長沢への質問が相次いだ。「みんなが『すごいね、すごいね』って言ってるけどどんな気分?」「共演者の印象は?」「覚えてるせりふはある?」。長沢は、聖書の一節を引用したせりふ「愛は死よりも、死の恐怖よりも強い」を北京語で言い、インタビュアーや共演者をうならせた。
これまでフジテレビ系「プロポーズ大作戦」「ラスト・フレンズ」など、台湾で放送された出演ドラマも多く、もともと知名度は高かった。今回、実際に人気と注目を肌で感じたことで、責任感が増したようだ。台湾との縁は「ショコラ」以降も続いており、昨年から金城武との共演映画「大平輪」(ジョン・ウー監督)の撮影が、台湾や中国で始まった。長沢は「私らしさを出すことも大事だけど、こんなに日本を受け入れてくれることを大切にしていかなきゃいけない。日本を好きでいてもらうためにも頑張りたい」と語った。
◆ショコラ
原作は「ツルモク独身寮」で知られる窪之内英策氏のコミック。日本でもドラマ化された。台湾版は設定を一部変更。日本で育った千恵(長沢)が、ヤクザの組長(マー)が始めたケーキ店に現れる。組長の愛人だった摩耶(長沢2役)の娘だった。一緒に暮らす中、組長の子分、是吾(ラン)に恋をする。全15話。日本人が台湾で連ドラに主演するのは初。台湾、香港、シンガポールで10日から放送開始。日本でも年内放送予定。




