元ヤンキースの松井秀喜氏(40)が13日、都内で行われたバイク買い取り専門店「バイク王」の新プロジェクト「バイクライフパートナー55(ゴーゴー)プロジェクト」の記者発表会に出席した。

 慣れ親しんだ背番号でもある「55」の響きに、懐かしさをにじませた。プロジェクト名について「野球やめて何年かたちますけど、昔を思い出しますね」と笑みを浮かべた。取材陣から背番号55での巨人監督就任を期待されると、松井氏は「まだ誰にも分からない」とした上で「これから違った形で応援していただけることもあるかもしれないし、ないかもしれない。その時は元気な姿でお会いしたい。(背番号)55じゃないかもしれないです」と含みをもたせた。

 懐かしいのは55だけではない。母校の石川・星稜高が12日、全国高校サッカー選手権で初優勝した。テレビ観戦していたという松井氏は「卒業生の1人としてすごくうれしかった」と目を細め、「本当におめでとうございます」と祝福の言葉を贈った。

 同プロジェクトは、ライダーのバイクライフ充実を目指すもの。松井氏の現役時代の背番号55にかけて、これから1年をかけ「より良いバイク社会にするため必要な提案と取り組み」「同社の社内活動」をそれぞれ5つずつ協議し、施策を検討。2年目から実施と検証に取り組む。

 現役時代からファンを大切にしてきた松井氏は、同社の目指すべきお手本であるとして、アドバイザーに就任。議論された内容について助言を行う。松井氏は「共に新しいチャレンジという気持ち。社員の方や、応援してくれるみなさんに頑張る姿をお届けして、お互い素晴らしいチームになるように頑張っていきたい」と意気込んだ。松井氏は16日から放送される新CMにも出演する。