第35回日本アカデミー賞優秀賞記者発表が16日に都内で行われ、「八日目の蝉」(成島出監督)と「最後の忠臣蔵」(杉田成道監督)が作品、監督など正賞11部門で優秀賞を受賞した。両作品は正賞に含まれない新人俳優賞も受賞した。「八日目の蝉」は、優秀助演女優賞を永作博美と小池栄子の2人が受賞したため、受賞数では最多となった。

 優秀主演男優賞には、昨年7月に死去した原田芳雄さん(享年71)が「大鹿村騒動記」(阪本順治監督)で選出された。

 各部門の最優秀賞を発表する授賞式は3月2日に行われる。司会は3年連続で関根勤(58)が務めるほか、前回に「悪人」で最優秀主演女優賞を獲得した深津絵里(39)が務める。司会初挑戦の深津は「ステキな金縛り」(三谷幸喜監督)で優秀主演女優賞にも選ばれている。V2を果たせば、来年も司会を務めることになる。この日の会見では「奇跡が起これば、関根さんに来年もやっていただければいいです」と笑った。