9人組グループ、SUPER★DRAGONの田中洸希(21)が3日、ビートボックスイベント「BEATCITY JAPAN 2024 PRE」に出演した。音楽グループ「SARUKANI」のRUSYとのコラボレーションステージで、卓越したビートボックスを披露した。

世界大会出場への切符を日本で唯一獲得することができるビートボックス大会のプレイベント。田中はかねて親交が深く、ビートボックス世界大会のクルー部門で優勝経験もあるRUSYとステージに上がった。ハイクオリティーなパフォーマンスで、集まったビートボックスファンを魅了。会場を熱く盛りあげた。

ビートボックスイベントの出演が初めてだという田中は「緊張しました。足の震えが止まらなかったです」と回想。「でもお客さんがあったかすぎて、皆さんの声で安心しました。こういうステージに1度は立ってみたいと思っていたので、出していただけて光栄です」と笑顔を浮かべた。

RUSYは「普段から仲良くしていて、一緒にステージに立ちたいと話していたので夢が実現しました。めちゃくちゃかっこよかったし、何よりタッグがうまくいってよかったです!」とほほ笑んだ。

田中は小学6年の頃に見た、YouTuberでヒューマンビートボクサーのHIKAKIN、Daichiの動画がきっかけでビートボックスに出会ったという。「頑張ればできるかもって、当時はちょっとかじってたくらいで。SUPER★DRAGONを結成してから、メンバーのジャン海渡に教えてもらったチャンネルでNaPoM(アメリカのビートボクサー)を見て衝撃を受けて。そこから本格的に始めました」。

RUSYは、学生時代から友人とビートボックスの大会に出場し、スキルを磨き上げてきた。「今でこそビートボックスの講座みたいな動画も上がってたりするんですけど、昔は小さなカルチャーだったので。世界中のうまい人の動画を見て、口元の動きや音の出方を聞いて見よう見まねで研究していました」。

ビートボクサーたちは「みんなすごくフレンドリー」だといい、「みんなでうまくなろう、みたいな風潮があります。技術を共有して、互いに高め合ってスキルを磨いてきましたね」と笑顔。田中も「皆さんすごく温かいんです」とうなずいた。

田中は、ビートボックスの魅力について「可能性が無限なところですね。楽器と合わせてもいいし、音に乗せてダンスをしてもいいし。今日のイベントも見ていてずっと楽しい!」とにっこり。「昔からずっと好きで、唯一続けてきたもの。自分がやるのも、見るのも聴くのも大好きです」と、熱い“ビートボックス愛”を語った。

同イベントでは、6月から全国7エリアで「BEATCITY JAPAN」予選大会が行われることが発表された。予選大会の模様は全エリア、ABEMAで生配信される。各エリアでの勝者が、9月7日に東京・EX THEATERで行われる「BEATCITY JAPAN」本戦に出場する権利が与えられる。

また、本戦のチャンピオン1名に、世界大会であるGrand Beatbox Battle(GBB)に出場する権利(ソロ部門のみ)が与えられる。

各エリア予選の実施日程は以下の通り。

6月8日に北海道・札幌、22日に福岡、7月7日に沖縄、21日に宮城・仙台、8月3日に愛知・名古屋、11日に大阪、18日に東京。

 

◆ビートボックス マイクだけを使い、レコードのスクラッチ、ドラム、ベース、リズム・マシンなどの音を口や鼻からの声、息などによって再現してつくりあげる音楽の技法。