関ジャニ∞の大倉忠義(27)が、映画に初主演することが15日、分かった。相手を思うゆえに揺れ動く、男女の恋愛を描いた作家中村航氏の同名小説が原作の「100回泣くこと」(広木隆一監督、来年公開予定)で、大倉の相手役となるヒロインを桐谷美玲(22)が演じる。

 大倉の起用理由について、映画会社「ショウゲート」の松本整氏は「新鮮なキャストでやりたかった。主人公は地に足が着いたタイプ。前に出るタイプではないけれど存在感があるところが、大倉さんの関ジャニでの立ち位置と似ている」と説明する。

 大倉演じる主人公には、原作にはない4年前のバイク事故で記憶の一部を失った設定が加えられた。作品のカギを握るシーンになるとみられ、松本氏は「原作は淡々と描かれているので、映画では感動的なストーリーに作り上げたかった」としている。

 作品のコンセプト「泣くほどたくさん愛する」から、泣くシーンも重要。大倉は桐谷より泣くシーンが多く、台本段階で5回盛り込まれているという。大倉は「素直にうれしく思うとともに、本当の愛についてあらためて考えさせられました」。桐谷は「演じる佳美はどの姿も魅力的なキャラクター。その魅力をスクリーンを通して伝えられれば」と話している。今月末に撮影開始。