NEWS加藤シゲアキ(27)の小説家デビュー作「ピンクとグレー」が映画化されることが13日、分かった。小説を3作発表しているが、映画化は初めて。「GO」「世界の中心で、愛をさけぶ」などの行定勲監督(46)がメガホンを取る。「ピンク-」は12年1月に発売。累計16万部を売り上げるベストセラーになった。芸能界が舞台で、成功と挫折という2つの道を歩む親友同士のはかなく切ない人生を描く青春物語。映画は原作にないエピソードも盛り込まれる。

 加藤は「5年前に書いた時は、映画化されるなんて夢にも思っていませんでした。行定監督の作品は好きでよく見ていたので、自分の世界観が行定監督の手で表現されるのはとても光栄で心から楽しみです」とコメントした。

 友人の成功を目の当たりにし、葛藤する主人公の売れない俳優役は、Hey!Say!JUMP中島裕翔(21)に決まった。行定監督とスタッフによるオーディションで選出された。行定監督は中島の起用を「清潔さと品の良さを感じさせる」と説明する。

 中島は俳優業でも活躍が続く。13年TBS系ドラマ「半沢直樹」で半沢の大阪時代の後輩社員を好演し注目を集めた。今回は映画初出演で初主演の大役。菅田将暉、夏帆、岸井ゆきの、柳楽優弥といった若手実力派が脇を固める。

 中島は「周りの出演者の方々はお芝居がとてつもなく上手な方ばかりなので、のみ込まれないようにしっかりと自分の力を発揮し、あくまでも楽しんで、今まで見せてこなかった顔を出せていければと思います」。加藤は「自分を投影した小説を、後輩が演じてくれることはあまりない機会ですが、中島君ならできると信じています」と期待を寄せている。今月中旬に撮影を開始し、来年公開予定。

 ◆加藤は「ピンクとグレー」に続き、13年3月に「閃光スクランブル」を、昨年3月に「Burn.

 -バーン-」を発売した。3作品とも、加藤が中学、高校、大学と通った東京・渋谷が舞台。「渋谷サーガ」3部作としている。シリーズ累計32万部を売り上げている。林真理子氏や有川浩氏ら人気作家が称賛した。