【ロサンゼルス7日=千歳香奈子通信員】アカデミー賞の前哨戦として知られる第57回ゴールデン・グローブ賞の授賞式がビバリーヒルズで行われ、ハリウッドから世界へ広がったセクハラ問題への抗議としてナタリー・ポートマン、ニコール・キッドマンら出席者の多くが黒いドレス姿でレッドカーペットに登場した。

 昨年10月、「パルプ・フィクション」「恋におちたシェイクスピア」などで知られる超大物プロデューサー、ハーベイ・ワインスタイン氏(65)が若手女優、モデルにセクハラを繰り返していたことが発覚。アンジェリーナ・ジョリーらも被害に遭ったと証言し、「#MeToo(私も)」のハッシュタグを付けた告発は政財界やスポーツ界へも広がり、これまでダスティン・ホフマン、オリバー・ストーン監督ら約100人が告発された。

 この日、ポートマンは「ハリウッドは変わらなければならない」と語り、功労賞のセシル・B・デミル賞を贈られたオプラ・ウィンフリーは「人生には醜いことも起こるが、新しい日はすぐそこまで来ている」と被害に遭った女性たちに呼びかけた。女優だけでなく、賛同した男優陣も黒のスーツ、シャツ、タイで登場し、例年、華やかさを競う会場は今年は一転してモノトーンになった。

 メリル・ストリープ、エマ・ストーンら300人以上が参加し、セクハラを黙認する時代は終わりという意味を込めたキャンペーン「タイムズ・アップ(もうおしまい)」も1日、スタートした。被害者支援の基金が設立され、すでに1590万ドル(約18億円)の寄付が集まっているという。