社民党の福島瑞穂党首は12日の参院外交防衛委員会で、昨年の自民党総裁選に勝利した高市早苗首相の陣営が、ともに戦った小泉進次郎防衛相らライバル候補を誹謗(ひぼう)中傷する内容の動画を作成し、SNSに投稿していたとする「週刊文春」報道をめぐり、小泉防衛相に対して、内容を調査すべきではないかとただした。

これに小泉氏は「週刊誌の報道に基づいて答えるべきだと思わない」と、突っぱねた。

文春の報道では、高市首相の公設第1秘書らが、小泉氏について「無能」「世襲の操り人形」などと中傷する動画を作りSNSに載せたとしている。また、今年2月の衆院選で落選した中道改革連合の枝野幸男氏についても、「プロのクレーマー」などと中傷したとも報じている。11日に行われた参院決算委員会で、立憲民主党の森裕子議員が高市首相自身に報道の真偽を質問したが、高市首相は「事務所、陣営では総裁選や衆院選で、陣営のアカウントでのSNS発信は行ったが、それ以外での発信は行っていない。他候補に対する発信は、一切行っていないと報告を受けている」として報道内容を否定。「週刊誌の記事を信じるか秘書を信じるかと言えば、私は秘書を信じます」と訴えた。

福島氏は質問の冒頭、「報道もされておりますし、昨日の決算委員会で森裕子議員が質問をされた」として、当該報道に言及。「自民党の総裁選そして衆議選において、ひどい誹謗中傷のショート動画が圧倒的に流されると。私は本当に驚いたし、本当に名誉毀損(きそん)的な中身だというふうに思っています」と訴えた。その上で、「防衛大臣も当事者の1人だと思いますので、お聞きをいたします」として、小泉氏に質問。「自民党総裁選におけるこの誹謗中傷のショート動画について、自民党として、きちんと調査すべきではないか。そして衆議院選挙における、とりわけ、中道の議員に対するひどい誹謗中傷のショート動画に関しては、国として、きちっと調査すべきだと思いますが、いかがでしょうか」と問うた。

これに対し、小泉氏は「まず、自民党として、という質問に対し、私は今、防衛大臣としては答える立場にはありません。そして、週刊誌の報道に基づいて答えるべきだとも思いません」とだけ答えた。

福島氏は納得せず「でも、国会でも問題になっており、客観的事実で、なぜこのようなことが起きたのかということは、きちんと調査、あるいは追及されるべきだ」と指摘。「これが今後も続くのであれば、選挙における公平性というものが本当に保たれるのか、という問題。ターゲットにされたら、本当に選挙の時にものすごく不利になるし、公平なものになるかどうか大問題だと思います」とした上で、「この件についてはきちんとした調査、あるいは追及がされるべきだということを申し上げます」と、訴えた。