将棋の史上最年少プロ、藤井聡太六段(15)が7日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で行われた第66期王座戦挑戦者決定トーナメント1回戦で、屋敷伸之九段(46)を下した。前期までA級在籍の強敵に、昨年12月の朝日杯に続く2連勝。難しい中盤からペースをつかみ、緩むことなく終盤押し切った。

 これでベスト8に進出。初のタイトル挑戦まであと3勝と迫った。だが藤井は「それは、今の段階で意識することではないので。(対局は)最後の最後まで分かりませんでした」と冷静に話した。

 中村太地王座(29)への挑戦者を決める本戦は、予選勝ち上がり組とタイトル保持者ら16人で争う。2回戦では、羽生善治竜王・棋聖対深浦康市九段の勝者とぶつかる。羽生とは今年2月の朝日杯準決勝で公式戦で初対局し、勝利。その勢いのまま棋戦初優勝を飾った。第一人者との再戦となればまた注目を集めるのは必至。「これからもずっと強敵と当たるので、気を引き締めて臨みたい」と一戦必勝の構えだ。

 先月に名古屋大学教育学部付属高に進学して以降、無傷の4連勝となった。18日の次局は第31期竜王戦5組決勝で、船江恒平六段と戦う。船江を下せば本戦トーナメント進出を果たすと同時に、規定により最年少での七段昇段が決まる。王座戦、棋王戦とともに、こちらも年度内に挑戦者になれる可能性がある8大タイトル戦の1つだ。高校生となった藤井が、さらなる高みを目指して大一番を勝ち続ける。【赤塚辰浩】