連載「POG2024厩舎別注目2歳馬」の2回目は、来年がラストクラシックシーズンとなる国枝栄厩舎を取り上げる。ファンも注目のG1・9勝馬アーモンドアイの初子の牡馬は、母と同じ夏の新潟デビューを視野に入れる。

アーモンドアイの22(馬名予定アロンズロッド)
アーモンドアイの22(馬名予定アロンズロッド)

国枝厩舎の最大の目玉はアーモンドアイの22(牡、父エピファネイア、馬名予定アロンズロッド)だ。母は18年の3冠牝馬で史上最多の芝G1・9勝。国枝師は「母親よりも伸びがいいというか、気持ちがけっこう入る。普段はおとなしい。予定としては夏の新潟に行こうかと。順調なのは何より」と評価する。17年8月に新潟でキャリアをスタートさせた母の足跡を追う。

アルレッキーノ(牡、父ブリックスアンドモルタル)は、16年オークス2着馬チェッキーノの3番子。半兄で初子のノッキングポイントは昨年のダービー5着で同年に新潟記念を制した。半姉チェルヴィニアは昨年のアルテミスS勝ち。ともに重賞ウイナーとなっている。師は「軽さっていうのかな、脚さばきがいい。センスもいい。早めに使えると思う。芝向きじゃないかな」と話す。

ポジティブマインドの22(牡、父ドゥラメンテ、馬名予定ソルデマジョ)は「格好のいい馬で馬格もある。今後乗り込んでいってだけど、順調なので夏には使える」。牝馬デアマトローナ(母ホームカミングクイーン、父キズナ)も「スプリント色が強い。仕上がりは良さそう」と期待度は高い。たくさんの有望株とともに今年も突き進む。【舟元祐二】

国枝厩舎の本紙注目2歳馬
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