【1】JRA・G1「13戦目」

カンパニー=09年天皇賞・秋

04年にデビューして重賞を7勝。しかし、G1では3着が最高だった。迎えたJRA・G1「13戦目」の09年天皇賞・秋。ウオッカなどの強敵がいる中で、ついに念願のビッグタイトルをゲットした。

5番人気。中団追走から、ウオッカと並ぶ上がり最速32秒9の脚で差し切った。鞍上は横山典弘騎手。

平地のJRA・G1を8歳馬が勝ったのは史上初のこと。ちなみに、続くマイルCSは1番人気で勝利し、8歳にしてG1を連勝して現役引退となった。


2009年11月1日、天皇賞・秋で優勝したカンパニー
2009年11月1日、天皇賞・秋で優勝したカンパニー

【2】JRA・G1「11戦目」

キングヘイロー=00年高松宮記念

97年にデビューし、無傷の3連勝で東スポ杯3歳S(現2歳S)を勝利。しかし、翌年のクラシック3冠は皐月賞2着、ダービー14着、菊花賞5着と勝てなかった。

99年には東京新聞杯、中山記念を連勝したが、G1は勝てず、00年には初ダートでフェブラリーSに挑戦。13着に大敗した。

試行錯誤の末、JRA・G1「11戦目」となったのは00年高松宮記念。前年のスプリンターズS3着以来2度目の芝1200メートル戦で、柴田善臣騎手を背に、外から豪脚を発揮。首差でディヴァインライトを差し切り、ついにG1タイトルをつかんだ。


2000年3月26日、高松宮記念を制したキングヘイロー
2000年3月26日、高松宮記念を制したキングヘイロー

【3】JRA・G1「10戦目」

ハーツクライ=05年有馬記念、レインボーライン=18年天皇賞・春

ハーツクライは04年デビュー。同年ダービーでキングカメハメハの2着に好走するなど活躍したが、重賞タイトルは長らく京都新聞杯の1勝だけだった。JRA・G1「10戦目」となった05年有馬記念では、鞍上ルメール騎手が先行策。無敗の3冠馬ディープインパクトを半馬身差で封じ、G1初勝利を飾った。


2005年12月25日、有馬記念でハーツクライ(左)がディープインパクトを抑えて優勝
2005年12月25日、有馬記念でハーツクライ(左)がディープインパクトを抑えて優勝

レインボーラインは15年にデビューし、翌年のアーリントンCで重賞初制覇。約2年後の18年阪神大賞典で久々の勝ち星をつかむと、続くJRA・G1「10戦目」となった天皇賞・春を、2着シュヴァルグランに首差で勝利。結果的にこれがラストランとなったが、最後に悲願のG1タイトルをつかんだ。


2018年4月29日、天皇賞・春で優勝したレインボーライン
2018年4月29日、天皇賞・春で優勝したレインボーライン

◆今年の天皇賞・春に出走予定のディープボンド(牡7、大久保)は、これまでJRA・G1に12回、海外G1に2回出走して4度の2着が最高成績。JRA・G1「13戦目」、海外も合わせるとG1「15戦目」での初タイトルを狙う。