☆サンライズジパング(日曜中山11R・皐月賞9着)

1番枠から気合をつけて7、8番手につけたが、ラチ沿いの掘れた馬場を気にしてか、追走に余裕がなかった。最後はジリジリと差を詰めたものの、本来の伸びやかなフォームではなく馬群に沈んだ。それでも勝ったジャスティンミラノとは0秒9差。まだ、510キロの馬体を持て余し気味で心身ともに幼いがポテンシャルは高い。勝負どころの3、4コーナでもたついたのは、いい意味での“遊び”(伸びしろ)があるから。これが競馬での集中力に変われば、G1でも大駆けの可能性を秘めている。

皐月賞に出走したサンライズジパングと菅原明騎手(2024年4月14日撮影)
皐月賞に出走したサンライズジパングと菅原明騎手(2024年4月14日撮影)

☆ディスペランツァ(土曜阪神11R・アーリントンC1着)

前半1000メートルが60秒9と遅かったこともあり、今回は中団で流れに乗れた。3、4コーナーは馬群の内。直線で徐々に外めへ持ち出すが、外からふたをされて進路がなく、そこから内→外とコースを選びながら、最後は狭いスペースをこじ開けた。厳しい競馬を強いられながら、ラスト2ハロンは10秒7→11秒4という究極の瞬発力勝負を差し切っての半馬身差。上がりは32秒4をマークし、着差以上に強い競馬だった。マイルが合っており、この内容ならG1でもチャンスはある。

ゴール前差し切ってアーリントンCを制したディスペランツァ(2024年4月13日撮影)
ゴール前差し切ってアーリントンCを制したディスペランツァ(2024年4月13日撮影)

☆ハヤブサジェット(土曜中山12R・袖ケ浦特別1着)

好スタートを決めると強気にハナへ。道中も余力十分の追走から、直線で軽く仕掛けると、あっさり後続を突き放した。1分10秒8の好時計で2着ドンレパルスに2馬身差。2勝クラスでは力が違った。今回は逃げの手に出たが、前2走は控えて差す形で結果を出しており、どんな競馬でもできる。去勢した4歳馬で本格化は先だが、3勝クラスなら壁はなさそう。また芝の部分でのスピードの乗りが良く、今後は芝での走りも見てみたい。

袖ケ浦特別を制したハヤブサジェットと石川騎手(2024年4月13日撮影)
袖ケ浦特別を制したハヤブサジェットと石川騎手(2024年4月13日撮影)