横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が、東前頭2枚目の嘉風に押し倒されて4敗目。横綱が5日目までに4敗を喫するのは1953年3月の千代の山以来65年ぶり。同一横綱が2場所続けて3日連続で金星を配給したのは1930年10月場所と31年春場所の宮城山以来87年ぶりとなった。

 田子ノ浦親方のコメント 勝負どころで足が出ていない。必死に残ろうとしているが…。休んでどうこうというものでもない。本人が一番、悔しいし苦しいだろうが、これを乗り越えないと。1人で戦えるわけではないが、稀勢の里は1人で背負い込んでいる。自信を持っていくことが(今の)稀勢の里には一番、大事なこと。

 幕内後半戦の出羽海審判長(元前頭小城ノ花)のコメント 稀勢の里は立ち合い、当たりにいっているが高いから嘉風にすれば下から入りやすい。何とか攻めようとしているが、バタバタしているような感じ。何とかしたい気持ちはあるんだろうが…。明日の一番、いい相撲を取れるように。