17日のフランスリーグ・アン第26節メッス戦(2-1)の79分に自身3点目となる決勝ゴールを決めたスタッド・ランスの伊東純也(31)について、スティル監督とチームメートら、キャプテンのDFアブデルハミドとGKディウフが、試合後コメントした。17日ランス地元紙リュニオン電子版が報じた。

同紙は「日本代表FW伊東純也の崇高なゴールがメッス戦でスタッド・ランスを解放した。貴重な勝利をチームに贈った」と称えた。

また「試合後、選手たちがサポーターの観客席の方に向かったところ、当然日本人の名前がコールされたが、伊東はチームメートたちの前に出ることを好まず、後退していた。スティル監督が伊東をサポーターらの方にプッシュした」と明かした。

試合後、DFアブデルハミドは伊東についてコメントした。「彼(伊東)はとても控え目で隠れていたい選手だ。彼が我々にもたらしているすべてのことに対して、前に出るに値する。重要な選手であり、心を開いて、ロッカールームのベテラン選手、リーダーとして主張してほしいと我々は思っている。なぜなら彼はチーム内でそうであり、皆から高く評価されている」

「伊東は2022年夏からスタッド・ランスと契約を結んでおり、この日曜日(17日)その歴史に美しい1ページを追加した。今シーズン3ゴール目となる素晴らしいゴールが自分自身と彼のチームを解放した。彼は昨年11月5日ナントでの勝利(0-1)以来ゴールを決めていなかった」と同紙は報じた。

スティル監督は、「(伊東は)我々にとってキーとなる選手で、我々を勝たせることができた。彼はおそらく最近あるいは今シーズンあまり頻繁にそれがなかったが、本日(17日)がそのケースで、我々はそのことを覚えておくつもりだ。」と試合後コメントしていた。

リュニオン紙は伊東のゴールについて「敵ウドルを前に切り返し、相手GKウキジャのゴール上隅に決めた伊東の右足シュートは、ドゥロヌ(ランスのホームスタジアム)と彼のチームメートらを熱狂させた」と伝え、SランスのGKディウフは「驚いたのは、彼(伊東)がゴールを決めるためにスペースを見つけられたことだ。自分のいる位置から、多数の足が見えて、パスを受けられるSランスの選手は少なかった。これは非常に美しいゴールで、おまけに我々を勝たせたのは彼だ」と同紙で振り返っていた。

さらに「日本での性的暴行疑惑が報じられた31歳FWにとって、このゴールは当然の良い影響の源である。その背景は日本代表選外に押しやった」として、スティル監督は「彼(伊東)はいつも通りだと感じた。考えすぎず、我々は彼のためにいたし、彼は我々のためにそこにいた。最も重要なのは、ピッチに立つジュンヤであり、(伊東という)人間だ」と強調した。

GKディウフは現在の伊東の置かれている状況について「このゴールが状況を要約している。彼にとっても、日本代表にとって、これに関わり得るすべての人々にとっても、常に微妙な事柄だ。我々は彼を応援している。今のところ判決はわからないし、彼(伊東)にとって容易ではないだろうが、我々にこの勝利を贈るために点呼に答えることができた」と主張した。(松本愛香通信員)