トランポリンの世界選手権は17日に英国のバーミンガムで開幕し、ロンドン五輪出場枠を懸けた男女個人の予選を実施する。16日は試合会場で公式練習があった。

 男子の新エースに成長した23歳の伊藤正樹(金沢学院大ク)は、余裕を感じさせる調整ぶり。「まあまあ、いい感じ」と言葉は控えめだったが、持ち味の高さと切れのある跳躍を見せ、日本勢では最も調子が良さそうだった。

 2年前は4位に入ったが、昨年は予選落ちした。精神面の課題を克服した今季は、W杯シリーズで優勝1回を含めて出場全4試合でメダルを獲得し、ランキング1位と活躍。真価が問われる今大会は五輪初代表が決まる表彰台を目標に掲げ「五輪が懸かっているし、特別な思いはある。緊張もしているが特別に意識せず、思い切りやりたい」と意気込んだ。