新日本石油監督に湘南大久保打撃コーチ
社会人野球の名門、新日本石油ENEOSの来季監督に、今季まで横浜のファーム・湘南で打撃コーチを務めた大久保秀昭氏(36)が就任することが21日、明らかになった。週明けにも発表される。若林重喜監督(38)は退任する。大久保氏の後任には、横浜OBで現在球団スカウトの中根仁氏(39)が入閣する。
大久保氏は96年アトランタ五輪で5番、捕手として銀メダルを獲得。翌年近鉄に入団し、01年現役を終えた。近鉄では01年に選手会長を務め、その後フロント入り。04年に湘南コーチに就任。誠実な人柄に定評がある。
プロアマの垣根を越える以上に、大きな意味を持つ人事だ。プロの指導経験者がアマチュア野球の監督となることは、来季から楽天監督を務める野村克也氏のように前例はあるが、企業の宣伝効果を狙う側面もある。しかし今回は、横浜の「地域密着」という球団理念が背景にある。
関係者は「県民の財産を伝承して欲しい。野球界の頂点にあるプロ球団として、果たすべき使命だ」。神奈川・桐蔭学園出身で、チームのOB。神奈川県に本拠を置く新日本石油の監督就任は適任といえる。
くしくも横浜は球団売却騒動が発生。野球をビジネスの道具としてとらえる風潮にも、一石を投じる就任となる。「大久保は将来の全日本監督候補。彼なら懸け橋となってくれる」と球界関係者は期待した。
◆大久保秀昭(おおくぼ・ひであき)1969年(昭和44年)7月3日、神奈川県出身。桐蔭学園から慶大−日本石油を経て、97年ドラフト6位で近鉄入団。92、93、95、96年社会人ベストナイン、96年にアトランタ五輪で銀メダル獲得。176センチ、77キロ。右投げ左打ち。家族は妻(タレント大東めぐみ)と1男。
◆新日本石油ENEOS 1950年(昭和25年)、日本石油野球部として創部。99年に企業合併により日石三菱野球部となる。企業名の変更に伴い、02年シーズン途中に新日本石油野球部。都市対抗野球優勝8度の名門で、OBに藤田元司氏(巨人監督)、平松政次氏(大洋)ら。本拠地は横浜市。
[2005/10/22/10:21 紙面から]
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