横浜駅土のう落下は慶応湘南藤沢高生
横浜駅西口の9階建てビルの屋上から土のう2袋が投げ落とされた事件で、神奈川県藤沢市の慶応湘南藤沢高校の1年の男子生徒4人が9日、事件直前に隣接するデパート屋上に侵入したとして建造物侵入の疑いで神奈川県警少年捜査課に逮捕された。4人は容疑を認め、うち3人は土のうを落としたことを認める供述をしている。県警では直撃すれば死亡させた恐れがあることから、殺人未遂容疑での立件も検討している。
調べによると、4人は1月30日、横浜駅西口の百貨店「岡田屋モアーズ」の屋上に無断で侵入した疑い。この直後、隣接する横浜銀行横浜駅前支店のビル(9階建て、高さ約30メートル)屋上からコンクリート片入りの約6キロと約4キロの土のう2袋が投げ落とされた。
逮捕されたのは、神奈川・藤沢市のA(17)東京・目黒区のB(16)神奈川・相模原市のC(16)横浜市のD(16)の4人で、いずれも慶応湘南藤沢高校1年で同じクラスだった。9日午前7時すぎ、登校するため、自宅を出た直後に張り込んでいた捜査員から職務質問を受け、容疑事実を認めたため、そのまま連行された。
調べによると、百貨店屋上に設置してあった防犯カメラに、グレーのスラックスに紺色のブレザー姿の高校生らしい4人組が午後8時7分にそろって侵入し、土のうが落下した1分後の同26分に一団となって出て行く様子が写っていた。県警がビデオの解析を進めた結果、慶応湘南藤沢高校の制服であることを突き止め、事件翌日には同校に捜査員が足を運んでいた。聞き込みなどから横浜駅西口周辺でファストフード店などによく出入りしていた4人を特定した。
4人は「静かな場所で音楽を聴きたかった」「鬼ごっこをしたかった」などと侵入理由を話していたが、その後、3人が「調味料の缶を落とすため侵入したら、土のうがあったので落とした」と投げ捨てを認めた。県警は投げ捨ての実行犯は2人とみている。県警は人を直撃すれば死亡させた恐れがあることから、殺人未遂容疑での立件も検討している。
生徒のうち1人は「学校で事件が話題になって、警察が来たことも知っていた。警察がいつ来るか毎日不安だった。周囲のみんなが『ウチの生徒が犯人だ』とうわさしていた。逮捕されてほっとした」と話しているという。慶応義塾は同日夕「教育機関として大変重く受け止めており、遺憾に思っております」とコメントを出した。
[2006/3/10/07:50 紙面から]
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