横浜親離れへ!日産から経済的自立見えた
横浜が親会社からの経済的自立へ向け、集客プロジェクトを発動する。これまで赤字分を日産自動車が補てんしてきた。だが01年就任の左伴社長ら経営陣は、赤字体質をなくすべく経営を改善。17日の新体制発表では、来年07年度にも補てん額0円が達成されるメドがついたことを明かした。同社長は合わせて、自立の最大のカギは集客力アップにあるとし、サポーターへのPRの陣頭指揮は岡田監督が執ることになる。
横浜の新体制発表会見で、岡田監督はまず「今年はマスコミに優しくします」と宣言した。居並ぶ報道陣は一瞬戸惑い、そして笑いが起きた。左伴社長によれば、監督は選手のインタビュー講習にも前向き。「でも久保の話し方だけは変えるべきでない。あのキャラを大事にした方がいい」と日本代表FWのプロデュース策まで提案したという。
マスコミの前で多くを語ることのなかった岡田監督の方針転換は、大きな目標を見据えてのものだ。同じ会見で左伴社長は「今年のスローガンは、07年度完全自立化」と話した。日産自動車とは、メーンスポンサーや株主としての関係を続けるが、来年にも赤字補てん金を0にし、経済的自立を果たす。目標達成のカギは、入場料収入の増加だ。
「それ以外の事業では自立に向けた数字が出せる」と同社長が説明するように、スポンサー収入やグッズ販売などは好調だ。今年末に完全オープンする、みなとみらい地区のクラブハウスには商業施設も併設され、複合ビジネスの可能性も膨らんでいる。左伴社長就任当初の01年には、27億円の売り上げに対し8億円あった補てん額だが、05年には約2億円にまで圧縮された。それだけに、1試合平均約2万5000人からの集客増加が必要だ。
「03、04年とリーグを連覇しても増えなかった。去年は勝てなかったけど増えた。サッカーだけの問題じゃない」と左伴社長は言う。昨年末に指揮官と何度も話し合った結論は、メディアを最大に活用し、選手たちの露出度アップをはかることだった。「横浜のホームタウンは広い。メディアをうまく使わないと、サポーターに選手を身近に感じてもらえない」。陣頭指揮を買って出た岡田監督は、集客プロジェクトチームの結成も提案した。2月にも実現するこの計画に、豊富な人脈を生かし、外部から有識者を招くことでも協力する構えだ。強く、愛され、揺るがぬクラブへ。横浜が一丸となって、理想のクラブ像を追い求める。【塩畑大輔】
[2006/1/18/08:45 紙面から]
写真=記念撮影に臨む、前列左から新加入のマイク、田ノ上、吉田、後列左から武藤アシスタントコーチ、水沼コーチ、岡田監督、アンジェロ、篠田両フィジカルコーチ
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