ボッチャの日本選手権最終日が27日、金沢市のいしかわ総合SCで行われ、リオデジャネイロ・パラリンピックの銀メダルメンバー同士の対決となった個人(脳性まひBC2)決勝は広瀬隆喜(アルムの森ペーターの丘)が杉村英孝(伊豆介護センター)を破った。

 広瀬は5-0の完勝で頂点に。何度も雄たけびを上げて喜び「東京パラへ、優勝でスタートできてうれしい」と述べた。杉村は投球が目標球に届かない場面が多く「体育館の床の状態に合わせ切れなかった」と嘆いた。

 より障害が重いクラス(BC1)でも銀メンバーの藤井友里子(北陸銀行事務センター)が優勝した。「今回は若い女性も勝ち上がってきた。高め合いながらも東京は私が出たい」と第一人者の自覚を示した。

 リオ大会の活躍で報道陣の注目は高まったが、観客は数えるほどだった。広瀬は「これからもっと多くの人に体験してもらい、4年後には会場を埋めたい」と話した。