五輪で18個の金メダルを獲得した競泳男子のスーパースター、マイケル・フェルプス(31=米国)が3日(日本時間4日)記者会見した。

 米国競泳男子初の5大会連続出場。今大会では米国代表の旗手の大役を務めることも決まり「名誉なこと。感激して涙が出た」と喜んだ。

 12年ロンドン今大会では3種目で3連覇し、6つ(金4、銀2)のメダルを獲得。その後引退も、14年4月に現役復帰した。だが同年10月には飲酒運転で逮捕され、米水泳連盟から6カ月の出場停止処分を食らう。復帰後の2年は決して平たんではなかった。

 昨年11月には婚約者のニコール・ジョンソンさんとの間に長男ブーマーくんが誕生。家族への思いを支えに、5度目の五輪出場を実現した。「(妻の)ニコールが毎日子供の写メを送ってくれる。毎日表情が違うんだ」と父親の顔を見せた。

 今までの五輪とは違った優しい表情が一変したのがロシアのドーピング問題。「みんながクリーンで同じ土俵で戦うべき。公平に戦いたい」と語気を強めた。

 今大会は100、200メートルバタフライ、200メートル個人メドレーの3種目に出場する。「会場は素晴らしい。観客が埋まっていることを想像すると、興奮してアドレナリンが出てくる」と開幕が待ち切れない様子だった。