イラン戦に勝つためのポイントは3つある。

 (1)失敗を恐れず仕掛けろ 急に決定力を上げるのは難しいだけに攻撃の回数を増やすことが重要だ。守る側にとってDFラインの背後への動きを繰り返されるのは嫌なもの。失敗してもいいから回数で勝負することを心掛けてもらいたい。

 (2)少ないタッチで攻める サウジアラビア戦は1タッチ、2タッチのパスが少なかったため、ボールが回らなくなった。タイ戦のように少ないタッチでどんどんボールを回すことでチャンスが生まれやすくなる。

 (3)中東の笛に気をつけろ 2戦連続でPKを取られたが、微妙な判定だった。実際、Jリーグなら笛が吹かれなくても不思議ではない場面だった。しかし、日本にとってドーハは完全なアウェー。試合に入る前から「PKっぽいプレーはPK」の心構えで臨まないといけない。

 気になったのが、MF南野の出来があまりよくないこと。彼はこの代表のエースという自覚を持っているし、他の選手もそう思っている。その責任感が強すぎてプレーに影響しているように見える。もう少し気楽に構えた方が好結果につながるのではないだろうか。(日刊スポーツ評論家)