広島MF山岸が17日の川崎F戦で後半ロスタイムに途中出場し、値千金の決勝ゴールを決めた。公式記録上は「出場時間1分1得点」となるが、その1点が決勝点となったのはJ1史上7人目の珍しいケースだ。

 これで山岸の得点した試合は市原(現千葉)在籍時の03年にJ1初出場初ゴールをマークして以来、20勝8分けの28戦連続負けなし。J1初ゴールからの連続試合不敗記録としては、FWカズ(当時V川崎)とMFポンテ(浦和)の25試合連続を抑え、J1歴代最長を更新中だ。

 そのゴールには勝ち運が宿る。山岸が以前に在籍していた06、07年の千葉は、2年連続で2ケタ順位に低迷するなど2年間合計で25勝11分け32敗と負け越していた。そんな中でも山岸の得点試合だけは8勝3分けとチームは負け知らず。川崎Fを経て広島に加入後も7勝2分けと、プロ入り以来、得点試合では1度も負けたことがない。

 今季はケガなどで出場機会が限られているが、不敗神話を持つ元日本代表MFがゴールを決め続けることができれば、広島優勝は間違いない!?

【石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)