川崎FのFW小林悠(28)が、開幕から2試合連続ゴールをマークした。シーズン12得点を挙げた14年以来、2年ぶり2度目の好スタート。J1で開幕2戦連発を2度以上達成したのは史上12人目で、川崎Fでは05、06年のFWジュニーニョ以来、10年ぶり2人目となった。開幕2戦3発で得点ランキングトップに立ち、第1ステージ中に2年ぶり3度目の年間2ケタゴールを達成しそうな勢いだ。

 5日の湘南戦では、前半45分にU-23日本代表MF大島の縦パスからゴールを決めた。小林が得意とするDFライン裏への飛び出しと、大島のパス出しのタイミングが見事にシンクロした。「大島アシスト→小林ゴール」というパターンは意外に珍しく、2年ぶり3点目。待望の「ホットライン」の開通だ。

 小林の得点の最多アシスト選手はMF中村で7点。このJ屈指のラストパサーの存在に加え、新たに「背番号10」を背負うことになった大島との好連係は、小林のさらなるゴール量産を予感させた。【石川秀和】