バヒド・ハリルホジッチ監督(63)率いる日本代表は今日16日、W杯ロシア大会アジア2次予選初戦のシンガポール戦(埼玉)に臨む。

 カズが後輩の挑戦状に受けて立つ-。横浜FCのFW三浦知良(48)が15日、横浜市内でMF長谷部、DF長友、DF吉田から“挑戦メール”を受け取ったことを明かした。11日のイラク戦で、長谷部はカズと並ぶ国際Aマッチ89試合出場を達成。試合直後「89で並びました。抜かさせていただきます」とメールを受け取った。81試合の長友、54試合の吉田からも「抜かさせていただきます」と決意表明が送られてきた。

 食事会など交流を深める後輩の飛躍に、カズは「どんどん抜いてください! 後から来る人が歴史を新しくしていかないと日本のサッカーは進みませんからね」と目を細める。「僕も(代表に)呼ばれたらまた抜きたいなと。そういう気持ちでやっていきたいですね」とチラリとライバル心をのぞかせた。

 カズは94年W杯米国大会のアジア予選初戦で、タイから決勝ゴールを決め、チームは辛勝。初戦の難しさを知り尽くすレジェンドは「目の前の1試合に勝つことに集中。代表のユニホームが力をくれると思う」と思いを込める。国際Aマッチ55得点は歴代2位。44得点で同3位のFW岡崎にも「日本のサッカーのためにも(1位の)釜本さんを超えるぐらいいってほしい」とエールを送る。きょう16日のシンガポール戦では岡崎の得点に期待がかかる。「あの動きだしは必ず2、3回はチャンスがくる。1回は期待通り決めてくれると思う」と太鼓判を押していた。【岩田千代巳】