日本協会は20日、高倉麻子新監督(48)が率いる女子日本代表「なでしこジャパン」の米国遠征メンバーを発表した。

 高倉監督は東京・JFAハウスで会見し「(女王・米国に)結果を恐れず、思い切ってぶつかってきたい。(就任会見で)選手選考は年齢で区切るということはないと話はしましたが、なでしこジャパンは未来に向かって進んでいっているのも間違いない」と、世代交代を推し進める構えを示した。

 その意向がMF川澄奈穂美、DF岩清水梓、FW大野忍ら、これまでの絶対的な主力不在のメンバーから浮かび上がった。

 高倉監督が示した今後の代表招集の基準は4つ。

 「テクニックがあってクレバーである」

 「走れる。走力=持久力、スピード」

 「チームのために戦える選手」

 「代表への思いが強い選手」

 高倉なでしこ入りには、この4点を満たす必要があると、はっきりさせた。

 国際Aマッチ出場0試合の無名ともいえる選手が5人いるフレッシュな顔ぶれとなったが「1年後、(ここから)半分残っているか分からない。いつも扉は開いているし、上に上がってこようという選手は待っている」と激しい競争を期待した。

 ▼GK 山根恵里奈(千葉)池田咲紀子(浦和)山下杏也加(日テレ)

 ▼DF 有吉佐織(日テレ)宇津木瑠美(モンペリエ)川村優里(仙台)熊谷紗希(リヨン)佐々木繭(仙台)村松智子(日テレ)

 ▼MF 阪口夢穂(日テレ)中島依美(INAC神戸)杉田亜未(伊賀)高木ひかり(相模原)千葉園子(ハリマ)中里優(日テレ)増矢理花(神戸)

 ▼FW 大儀見(永里)優季、菅沢優衣香(千葉)岩渕真奈(Bミュンヘン)横山久美(長野)