日本代表FW浅野拓磨(21=広島)がA代表での生き残りとU-23日本代表への還元を誓った。

 27日、トゥーロン国際大会を戦っているU-23日本代表のいたフランスから帰国。手倉森誠監督からは「頑張ってこい、頼んだぞ」とエールを送られたという。

 羽田空港は大韓航空機の出火で騒然。「成田空港に行くかもというアナウンスはあった」と話すが、浅野の航空機は無事に着陸した。同日午後の合宿に合流すると、ハリルホジッチ監督(64)をはじめ、海外組の選手らと1人1人両手で握手をした。

 冒頭の円陣では同監督から「今日の夕食の時に(自己紹介として)歌を歌えよ」と冗談を言われ、場が和んでいた。練習はランニングや体幹トレーニングなど別メニューで調整。時折、FW岡崎慎司(30=レスター)らのプレーも熱心に見ていた。

 初めて海外組もいる代表活動に招集されたが、物おじしない。「常にここ(A代表)にはきたいと思っていた。自分でももう若いとは思っていない。チームでも代表でも(プレーに)納得いっていない時期での招集だけど、今持っている者だけを出す。自信を持ってプレーできれば結果もついてくる」と意気込む。

 U-23日本代表の活動を途中離脱したからこそ、A代表で得るものをチームへ還元する使命もあることを自覚している。「僕らの年代からどんどん底上げして、(A代表に)どんどん入っていかないと。ここで得た経験をU-23でも還元できれば、何かつながっていくと思う」と頼もしかった。